
ジャーナル
現場へ行けば、それまで気づかなかったことがあります。
誰かの一言で、自分の見立てが変わることもあります。
だから、以前書いたことと今考えていることが少し違っていても、
その変化まで残しておきたい。
このJOURNALは、完成した答えを並べる場所ではなく、
「今、どこまで考えているのか」を残す場所です。
書籍で扱った7つのケース
それぞれのケースから、
継承についての考え方が生まれました。
「残すか、壊すか」ではなく、その家の中の何を受け取りたいのか。
建物そのものと、そこで過ごした時間は同じではありません。
家だったものを、家のまま残さなくても、価値を次へ渡せる
可能性があります。
伝統は、ずっと同じ形だったとは限りません。
昔の人も、その時代に合わせて祭りを変えてきました。
守るべきなのは形なのか、それとも、その形によって
生まれてきた意味なのかを考えます。
一見すると古く厳しいルールにも、できた理由があります。
ルールだけを見るのではなく、その制度がもともと
何を守ろうとしていたのかまで遡ります。
助けてもらったら、同じ人へ返さなければならないのか。
感謝を受け取った人が、別の誰かへ返る。
「ありがとう」が人から人へ循環する可能性を考えます。
法人がなくなることと、そこで積み重ねてきた仕事や
関係までなくなることは同じではありません。
会社を閉じながら、次の人へ渡せるものはあるのかを
考えます。
記憶は、資料の中だけに残っているわけではありません。
人と一緒に町を歩き、その場所で話を聞く。
記録するだけでなく、誰かが受け取り、また地域へ返す
方法を考えます。
価値のある技術だからといって、本人が必ず誰かへ継がなければならないわけではありません。
「ここまででいい」という意思も尊重する。
終えることまで含めて、継承を考えます。
CASE 008から先へ
本に載っている七つのCASEで、この仕事が完成したわけではありません。
むしろ、ここまでが最初の七つです。
これから出会う相談が、CASE 008になります。
一件ずつ話を聞き、考え、実践し、その過程を残していくことで、
「継承事業家」という仕事そのものも育てていきます。


継承について、
一緒に考えてみませんか。
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